前回のMIDIバイオリンについての記事を書いてから時々反応をいただきまして、
興味を持たれている方がいらっしゃるようなので続きを書いてみることにします。
そもそもMIDIバイオリンって何?というところについてはこちらの記事をご覧ください。
あれから情報を集めていたのですが、いくつか新しいことがわかりました。
実際にMIDIバイオリンを購入された方が詳細な分析記事を書いていらっしゃいました。MIDIバイオリンで検索すると出てくると思います。
その方はDTMとの親和性を試されたようです。MIDI信号が実際にどのように出力されるかなどを動画付きで非常にわかりやすく説明されています。
現状のMIDIバイオリンは通常規格の5ピンではなく13ピンのようですね。

たしかに。
工房のウェブサイトを確認したら「ギターシンセのGR-55で使えるように作ったよ!」と書いてありました。
つまりGR-55を持っていないと基本的に使えません・・・
そもそも僕がMIDIバイオリンが欲しかったのは、
DTMでクオリティの高い音源を買っても製作方面でしか使えないのがもったいないから何とか演奏でも使用したかったのと、
Electribe Samplerをソロパフォーマンスで使うときにMIDIキーボードが不慣れで入力しにくいのでバイオリンで直接コントロールできないかなぁ・・・と思っていたからです。
これを知って落胆しました。僕の夢は潰えたのだと・・・。
しかし、突如思いもよらないところから実現に至りました。
先日、サウンドハウスのポイント還元祭での買い物を終えた夜、ギタリストの友人から
「こんな面白いガジェット出てるの知ってました??」
と紹介されて一目惚れしてしまい衝動買いしたのがこの ZOIA。

これはあまりにも面白いおもちゃです。
まだネットで調べても情報がほとんどないため、後日個別の特集記事と動画をまとめようと思っています。
ざっくりとした説明をすると、
エフェクター、シンセ、ルーパー、MIDIコントローラーetc
何にでも変身する魔法の箱です!!
無数のモジュール(装置)を自在にセットし連結することで自由に機材を作り上げることができます。
音のエディットツールのようなものです。公式ではレゴブロックのようなものだと書いてありました。
ZOIAでユーザーが作り上げたプリセットはネット上に公開し自由にやり取りすることができるのですが、
そこでたまたま MIDIコンバータ を作られている方がいらっしゃいました!
MIDIコンバータはオーディオ信号、入力された音を認識しMIDIデータに変換する装置です。MIDIバイオリンにはこれが搭載されています。
・・・ということは、このプリセットが使用できれば通常のバイオリンをMIDIバイオリン化することができるのでは!?
というわけで試さずにはいられない。
う、動いたアアアア!!!!
動画撮った時感動しました。
正直予想していたよりも動きが良好で驚きです。
判別精度は80%くらいでしょうか。遅延もほぼありません。
50%くらいあれば充分かなと思っていましたが、現代の技術はすごいですね・・・。
ZOIAに入力された音の高さ(ピッチ)と強さ(ベロシティ)を分析しMIDIに変換し、外部へそれに対応したMIDI信号を送ることができます。
動画ではシンセに送りシンセの音を100%鳴らしています。元のバイオリンの音と混ぜてエフェクト音のように使うこともできるようです。
またZOIAの機能として送信するMIDIチャンネルを1~16まで自由に変更することもできます。
市販のMIDIバイオリンではこのMIDIチャンネルの変更はできなさそうだったのでこれもありがたいですね。
後日Electribe Samplerでも試しましたが同じようにバイオリンをコントローラーとしてElectribe Samplerの音を出すことに成功しました。
あとはDTM用の音源も鳴らせればいうことなしということでそちらもチェックしました。
詳しい内容は後日動画にしようと思いますが、結果としては概ね成功です!
たまに倍音に反応した意図しない微弱なノートが検出されましたが,プリセットを改良してゲートをパワーアップすれば大丈夫でしょう。
MIDIキーボードろくに弾けない民からすれば充分作業効率が上がります。
はやく誰かDTMに特化したバイオリン型のMIDIコントローラー作っていただきたい(丸投げ)
そんなわけで去年から考えていたMIDIも組み込んだバイオリンのソロパフォーマンスができるようになりそうです!
バイオリンの音、エフェクターをかけた音だけでなく、バイオリンからバイオリンでない楽器の音も出せるようになりました。
どう実際に使っていくか、ゆっくり考えていこうと思います。
コメントをお書きください